草むらサラダ

神戸大学4年生、ぶさべじ出身、今日もおなか空きました

「いとしまシェアハウス夏合宿」の裏側をレポート!

 
みなさんこんにちは!
最近、SNSでは「平成最後の夏の終わり」なんていう言葉が飛び交っていますね〜。寂しさを感じる一方は、今年の夏は本当に濃厚だったなあとほっこりしている久保陽香@屋久島で修行中 (@gohaaan3) | Twitterですが。
 
今日はね!今年の夏の大イベント!いとしまシェアハウス夏合宿のレポートをさせていただきます!
 
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この夏合宿は、いとしまシェアハウスを舞台に開催された大学生向けの合宿。
3日間に渡って「わたしにとって大切なものは何か?」という問いをテーマとして、畑作業から手作り納豆やアースオーブン作りといった”自分たちでつくること”に挑戦。
そして1日の終わりには、みんなで一品ずつ夕飯を作って、お酒を片手に語り合いました。
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よく作り、よく遊び、よく笑い、よく食べて、よく寝る、3日間
普段の大学生活では味わえないシンプルだけど濃厚な日々を通じて、多くの参加者が驚きや感動の表情をみせてくれました。
 
今回はその様子から合宿設計の裏側まで、赤裸々にレポートさせていただきます。
ですのでぜひ、こんな人に読んでほしいです!
 

はじめに

この合宿は、シェアハウス住民サリナ(@AzjqW3ZRhBaVV2K)さん | Twitterと久保で共同企画したもので、最初はほんと見切り発車でした。(その様子は、こちらの記事に…)

 
集客も、SNSと友達への声かけのみだったので、本当に人が集まるかむっちゃ不安でしたが、なんとびっくり!最終的には定員オーバーで過半数が初対面。東京・神戸・福岡・鹿児島など各地の大学から9名が集まりました!
 
何より、集まったみんなのクセが強いんじゃ〜
(休学して屋久島の鹿肉加工センターで働いていたり、農業系企業や学生団体で活動していたり、休学して世界一周してたり、ベルギーにビール留学したり、、、)
参加者とたわいもない話するだけで刺激的だったし、みんな驚くほどええやつや!笑
 
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そして、MTGを重ねる度に議論がどんどん熱くなっていき、お互いの問題意識や大切にしたい思いをもっと表現しようということで合意し、準備を進めて行きました。

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MTGの様子(後ろに怪しいおっちゃんおる笑)

そこで、考えだされたのが今回の合宿のテーマ「わたしにとって大切なことはなにか?」を考える、3つの問いを投げかけるということです。

 

合宿のテーマ

この合宿では、テーマとして参加者も私たち企画者も「3つの問い」について考え、自分なりの答えを導きだしてもらいました。
 
その問いとは、
 Q1) あなたにとって「お金」とは?
Q2) あなたがお金を使いたい対象、使いたくない対象は?
Q3) あなたが大切にしたいものは何?

 

というもの。そして、実際にこの合宿の参加費もドネーション(寄付)形式にして、参加者自身が金額を決定しました。
 
この問いにも、参加費にも、正解などはありません。
普段自分で価格を決めることなんてない、だからこの問いの解を出すために、ひたすら自分自身と向き合いました。
 
 

なぜ、問いを投げかけたのか?

それは、この合宿がみんなにとって
自分自身の価値観を見つめなおすきっかけ
になればいいなと思ったからです。
 
2011年東日本大震災から、”豊かさ”というワードががよく見られるようになりました。また価値観の多様化といわれてる現代社会において、人々は「自分にとっての豊かさは何か?」という問いに直面することも多くなったのではないでしょうか?
 
しかし、私たち大学生に目を向けると、就活では「自分がやりたいことがみつからない」と悩み、なんとなく就職先を決めるなんてい姿もよく見られます。
「人生の岐路でもある大切な時期にそれって大丈夫なのかな?」
「もっと自分自身の幸せについて考える機会があってもいいんじゃないのか?てか、必要じゃないの?」
 
 
そんな違和感から
いとしまシェアハウスでの「食べものとお金とエネルギーを自分たちでつくる」暮らしを通じて、
そして皆にとって身近で重要な”お金”について考えることを介して、
「わたしにとって大切なものはなにか?」
つまり自分自身の価値観を見つめ直すきっかけを作りたかったのです。
 
 
 

3日間のスケジュール

1日目) 

・自己紹介といとしまシェアハウスについてお話

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 オーナーの畠山 千春(@chiharuh)さん | Twitterのお話!いつ聞いても、やっぱりかっこいい

・手作り納豆作りWS

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みんな手作りで納豆を作るのは初めてだったみたいで、興奮してました。
笑顔が輝いてる!
 
・畑作業(草刈り・畝立て・じゃがいも種まき)

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いい笑顔(きゅん)

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 最初は途方にもくれそうな草でしたが、みんなの勢いが凄まじく一瞬で綺麗になりました!ありがとう(笑) 

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いえあ!(笑)
・自由時間(お昼寝やドローン撮影)
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・海でひらすら遊ぶ

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いや、青春かよ
 
・温泉
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・みんなで夕食作り

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・1日の振り返りMTG

 

2日目)

・アースオーブン作り

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アースオーブンとは、 粘土や砂、わら、籾殻、など地球に還る素材でつくる薪窯(ピザ窯)のことです。藁と土から生地を作り、窯を作っていきます!

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「ぶつけるなよっっ!絶対ぶつけるなよっっ!」のくだりです
・渓谷で川遊び

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・餃子Party

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みんなで手作り餃子作り

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 アジみりん干しも七輪で、じっくり、ゆっくり、ね。(唾液分泌量!!!!!)

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おっとこまえーーー!

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3日目)

・解体WS

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振り返りMTGからの、涙のお別れタイム...
のはずでしたが
実は最終日に台風の影響でみんな帰れなくなって、結局延泊してワイワイ(笑)

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学び)合宿設計について

今回は私にとってはじめて合宿設計でした。
それだけ分からないことも失敗もたくさんだったし、当日は事故というトラブルをも経験し、多くの反省と学びがありました。
ですので、今後何か企画をしたい人の役に立てばいいなと思いシェアさせていただきます
 
合宿設計に必要なのは、①コンテンツ②場づくりの2つ。そしてそれぞれに集中するために、2つの役割は別の人が担当した方がいい。

①必ずしもプロである必要はなく、ターゲットがもたない強みがコンテンツになる

これが、コンテンツの作り方。
 何か技術を磨いていること、つまり職人技のみがコンテンツになりえるのでありません。ターゲットとなる人(今回は大学生)が持っていなくて、必要としているものであれば、ささいなことでも価値になるのです。
 
例えば、「納豆作り」
納豆つくりに必要なことは、ノウハウと材料(大豆と藁やビワの葉など)!たった2つだけ!特別な技術もいりません。
でも、ターゲットである大学生からすると、納豆なんてスーパーでパックで売っているのが普通だし、まず「納豆が自分たちでも作れる」ということも知りませんでした。
 
”ノウハウを知り、材料を集め、作って見て、発酵を待つ”といったいたってシンプルな力が、いとしまシェアハウスの方々にはありました。
だから、「納豆作り」がコンテンツになったのです。

②場づくりは、人と人、人と心を、つなぐこと

人と人、人とその人の心をつなぎストーリーを作ることが場づくりするということ。

つまり場づくりとは、最適なゴールを設定し、コンテンツ・人の配置を設計することです。

具体的には、
(1) 明確なターゲット・目的・ゴール設定と適切な発信
(2) 協力者・参加者の人材特性・能力把握と最適配置
(3) 情報の共有
企画者は、コアメンバーに頭の中(背景・①の情報)を全て共有し、共通認識をとった上で役割を分担する
どれだけリスク(天候・タイムスケジュールの変更・事故)を予期し、数個の代替案を用意するか?

 の4点が必要不可欠だとわかりました。

 

学び)みんなの変化が最高の価値

今回の合宿を作る中で、最初は企画者としてみんなにこんな価値を感じてほしい、ってすごく一方的な思いが強かったなあと感じます。
でも今振り返ってすごく感じるのは、企画者の私が一番みんなからたくさんのものを貰ったということ
 
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”自分たちで畑を耕し、料理を作る”
”誰かと食卓を囲む”
”仲間と一緒に遊びまくる”
 
といった、いとしまシェアハウスの「暮らし」の一部から、参加者のみんなはたくさん感動や気づきを感じ取ってくれました。
まっきー@里山暮らしの新米百姓 クリエイター担当(@makky1823)さん | Twitterはブログでその思いを話してくれたり、がんちゃん (@kaaanpaaai) | Twitterはこの合宿をきっかけに、自分のやりたいことに確信を持ち、休学を決めたり。
 
私自身は、こうやって合宿を通じて変化していく姿をみさせてもらって、みんなの感性の豊かさや思考の深さにすごく驚かされました。
また、毎晩美味しいお酒を飲みながら互いの問題意識や悩みも打ち明けられて、お互いの将来にもワクワクできて、一緒に頑張ろうと思える。そんな仲間に出会えたことが、本当に嬉しかった。
 
 
ほんまに企画者のくせに、私が一番みんなから大切なものを貰ったと思ってるよ!(笑)

 

さいごに

 私やっぱり「場づくり」好きだなって思った。
 
私にとって「場づくり」とは、”誰かが”ではなく、”みんなで”一緒に作りあげるもの
その場、その時を、巡り合わせ人々で共有したからこそ産まれるナニかを楽しむ。
そんな偶然であり必然でもある奇跡にこれからも巡り合わせていきたい。
 
そう確信できた、3日間でした。
 
参加してくれたみんな。たーくさん協力してくれたいとしまシェアハウスのちはるさん、だーしーさん、ごってぃさん。そして、一緒に企画してくれて、一番がんばってくれたさりな!!!(だいすき)
 
本当に、本当に、ありがとう。
そして根拠はないけど、みんなとはきっとどこかでまた巡り会うって確信している。
これからも、よろしくね!